A New Epidode


THE HUSTLE MANIA STRIKE BACK




60年前、羽鶴町で産まれた羽鶴味噌。
古くからの味噌造りで町は栄えた。
しかし、近代化の波が押し寄せ、大規模化に対応出来ない工房は次々と倒れていった。

進む過疎化。町は荒れすさんだ。

荒れる味噌工房。窓ガラスは割られ、ツッパリ学生達のバイクが工房の中を走り回った。

そんな中、1人の男が立ち上がる。

大学の研究室から実家の味噌造り工房に戻ってきたその男は、町のツッパリ達を集めて味噌造りを始める。

体当たりの味噌造り指導。

男は、毎日のように、涙を流した。

泣き虫と呼ばれたその男の涙に、やがてツッパリ達も心を開き、味噌造りもやっと動き出した。

しかし、突然の交通事故。

男は息を引き取った。

男の死を前にして、ツッパリ達は新たに決意する。

『羽鶴味噌を日本一にする』

これは、そんなツッパリ味噌職人達の、奇跡の成長の物語である。

……

と、ここまでを読んだハッスルマニア達。
会議が行われている大山のジョナサンを重い沈黙が包んだ。

『もっと規模ちっちゃいほうがよくね?』

『……俺は麹菌の役やりてえ』

『ちょっと、人数増えましたね……』

ハッスルマニア達は、混乱した。

それぞれの勝手な意見が飛び交う中、演出の瀧澤が立ち上がった。

『好きなように書いてくれよ』

これは、そんなハッスルマニア達の、奇跡の稽古場から産まれる物語である。





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